トヨタ中古がシステムを立ち上げました

　トヨタ自動車は将来の中古車市場を見据え、100％出資して昭和30年、1955年4月にトヨタ中古自動車販売株式会社を立ち上げました。中古車オークションはこの、トヨタ中古が作ったと言われています。（TAA-トヨタオートオークション） 実は管理人も数十年前、トヨタ中古には大変お世話になったりご迷惑をおかけしたり、はたまた書類では出来上がっていないものをせかされたりとかなりいじめられたりしておりまして、大変申し訳ないとは思うのですが、2000年に商号変更されていますが、それまでの記述はトヨタ中古で行わせていただきたいと思っております。

 

取引台数は現在の10分の1

　当時の取引台数は一日300台程度。手セリで行われていました。ディーラーの仕入れ担当者などの、ごく限られた人しかオークションには参加できませんでした。その後、昭和46年、1971年にJAA、昭和47年、1972年7月にはAAA(愛知オートオークション)、昭和50年、1975年3月にはＪＵが立ち上がり、中古車オークションも次第に認知度を高めて行く事になります。

 

ハイテク化に成功

　1991年、TAAは、コンピューターを使ったハイテク化に成功します。管理人の会社の仕入れ担当者が、「高い、買えない、難しい…」 と、かなり嘆いていたのを思い出します。TAA、JAA、AAA、JU以外にも、昭和63年、1988年にはCAAなど、様々なオークション組織が立ちあがりはじめます。

 

インターネットから、参加が可能に

　2006年10月には、オークション会場に行かなくとも、インターネットを介してPC画面からオークションに参加できるようになりました。これを機にオークションの認知度が更に高まり、買取業者などが街中に出店を増やすようになりました。現在の中古車買取制度の発展は、まさしくこのオークションの発展と共に歩んできた歴史と言えるでしょう。

中古車オークションの敷居は低くなりましたが、これで生計を立てるのはかなり難しいです。

　中古車を扱うための古物商を取得し、一年以上経過しているなら、誰にでも中古車を売買できる時代になりました。これで一儲け、と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、なかなか現状は難しいと思いますので、ご忠告させていただきます。ディーラー本社中古車部勤務時代には、近くに買取り担当の人がいましたが、いつも 「高くて買えない」 と嘆いていました。ようやく何台か仕入れてきた車も、ともすれば小売価格と同じ位に値段が跳ね上がっていて、「買取車は儲からない、いらない」 と、正直、現場の中古車センター長からは煙たがられていたのが事実です。また、現在は全ての中古車がデータベース化されており、走行距離などの明細が閲覧できるようにもなっています。何度も何度もオークションを行ったり来たりしている車はすぐにわかりますので、表面上は簡単ではありますが、オークション取引だけで利益を出し続けるのはかなり難しいと思って間違いありません。買取り或いは中古車業界の経験が何年かでもあり、最終的には小売りをしなければ回っていかないと思います。生意気を申し上げるようですが、何人もの業界廃業者をこの目で実際に見てきていますので、ご忠告させていただきました。

 

安易な依頼は絶対に避けて下さい

　オークション代行業という仕事をしている人が実際にいます。もしかするとオークションで高く売れるかもしれないという淡い期待があるかもしれませんが、素人は絶対に手を出さないで下さい。車の売買は、車以外にも様々な要因でクレームになる要素が満載です。例え落札されたとしても、かなりの手数料が抜かれて、あなたに実際に渡る金額は、通常の買取査定額と同じ位になると思って下さい。それならば、街の買取業者に聞いてみる方が、数段信頼もあり確実です。

 

 

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