車検から返ってきた車のライトが帰り道に切れたとしたら?
疑問解決サイトなどに寄せられる皆さまのご意見を拝見すると、車検に対して様々な認識の方がいらっしゃいます。
ここで、簡単な例から 「車検とは何ぞや?」 を考えてみたいと思います。
私がお話する例をどのようにお感じになるかを考えることで、あなたがどこに車検を出せばいいのかがわかります。
あなたは車を車検に出して、工場に引き取りに行きました。
夜の帰り道、何だか暗くて運転しずらいなと思ったら、右側のヘッドライトが切れていました。
あなたは車検を行った工場に対して、どのように思うでしょうか?
1) 車検終わったばかりなのにどうして壊れるんだ!今すぐ直せ!と工場に帰ってお願いする。
2) 仕方ないと思い自宅に帰る。後日改めて修理する。
さて、どちらですか?
車検制度的には 2) でいいことになっています
車検はあくまでも、車検を受ける時点で壊れていなければ合格です。
その後に壊れても、全く制度的な問題はありません。
当然、車検整備をした工場が怒られる筋合いはないのです。
これは決まりの上でのお話ですが、そうは問屋が卸さないのが現実ですね。
私の経験上、50人いらっしゃれば49人の方は、工場に何かしらの連絡をすると思います。
私はお客様の声を聞く立場に長い間いましたが、決して工場をひいきするわけではありません。
整備の現場は、このような現実に対しての考え方が、そのまま整備内容の違いになり、整備料金の違いになります。
その最高峰にあるのが、自動車メーカーの直営ディーラーでの車検です。