過去3回の事故で、任意保険は使われていません
過去に3回事故があったと言いました。 いずれも相手がぶつかって来た事故です。
どの事故もかなりの衝撃があったため、私はムチウチになり、何日か会社を休みました。
タンクローリーが大型車にぶつけられてへっ込んでいるのですから、現場は大騒ぎです。
幸い油が漏れた事はありませんでしたが、今でも考えるとぞっとします。
パトカーが来て、消防車も来て、周囲は大渋滞。 見物客も沢山います。
私と相手は負傷、トラックとトラックが衝突して、二台ともそこそこに壊れました。
あっけない警察の事故処理
警察の事故の処理は、あっけないものです。
事故証明を作るための資料が揃えば、それで終わりです。
あとは当事者同士で、と言われて、それで終わりです。
これだけの事があっても、任意保険は使わない、というか入っていない
私に対する各種賠償は、全て相手の自賠責保険から行われました。
日本の車は車検の際、強制的に自賠責保険に入る仕組みになっています。
自賠責保険は、事故の相手に対して、人間に対して支払いをする保険で、以下を限度額に支払いが行われます。 モノに対しては一切の保証はありません。
損害の内容 | 賠償限度額 |
---|---|
ケガ | 120万円 |
後遺障害 | 4,000万円 | 死亡 | 3,000万円 |
会社とプライベートでの違い
運送会社同士の事故などは、このようにあっけないものです。
自分の体はやはり心配ですが、トラックに関しては会社のものだからです。
私の事故の処理なども、相手の保険会社の担当者と会社の所長でやっていました。
ただし、どちらかが乗用車の場合はかなり違うと思います。
車にも思い入れがあると思いますし、自分の身体ももちろん心配でしょう。
自賠責保険だけにしか加入していなくても、人に対しては所定の金額が支払われますが、何度も相手とやり取りをして、最終的に示談書を作成するところまでをやらねばなりません。
よっぽど時間に余裕があるか、経験があるなら自分でもできるかもしれませんが、未経験の方が最後まで処理をするとなるとかなりの苦痛を伴います。
もし、任意保険に入っていれば、任意保険は使わないという結論になったとしても、示談交渉サービスなどを使って、滞りなく処理をする事ができます。
プライベートで乗る乗用車の場合は、やはり最低限の任意保険に加入しておいた方が賢明だと思います。
事故に対する考え方の違い
トラックやタクシーと事故をすると何とか… といわれることがあります。
誠意がない、適当だから気をつけた方がいいとか、いろいろ言われます。
事故は起こしてはならないものですが、緑ナンバーは道路にいる時間が長くなりますので、確率論では事故の確率が必然的に高くなってしまいます。 反面、交通安全に対する取り組みはプロとして厳しく行っており、出発前の点呼、安全教育の徹底、スピード管理の徹底、会社ごとのキャンペーン実施など、血のにじむような努力を行っている会社も数多く、全ての運送業者がいい加減ではないことを忘れないでいただきたいと思います。
運送会社のトラックで、任意保険に加入している確率は、乗用車のそれとは比べ物にならないほど低いものです。事故が起こってしまった際には、保険会社の担当者ではなく、運送会社の担当者が処理をすることになります。
仕事として行わなければならない事故の処理や対応が、時として心のこもらない対応、惰性になってしまう場合もあるかもしれません。
そのような対応の仲裁をしてくれるのが、保険会社でもあるのです。
実際に私は、事故の相手からは連絡など一切なく、全ては相手の保険会社か、相手の運送屋の担当者と話をしています。
事故は起こさないのが一番ですが、万が一起こってしまった際の現実は意外とシビアで、慣れていない方にはかなりキツイ思いをすることになってしまう場合が多いようです。